立川女子高等学校
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修学旅行

2017.03.13

2年生は、3月5日から9日まで沖縄へ4泊5日の修学旅行に行ってきました。
羽田空港を10時30分に出発した飛行機は、定刻通り那覇空港に到着。
バスで「てぃるるホール」へ向かい、元白梅学徒隊・中山きくさんのお話を聞きました。
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わずか18日間の看護教育だけで白梅学徒隊として野戦病院で負傷した兵隊さんの手当てやお世話をしたこと。
戦況が悪くなり解散命令を受けて、陸空海から昼夜砲弾が飛び交う中逃げ回ったこと。
手りゅう弾で自決しようとしたら、友だちから「命を大事にしなければダメ」と止められ、生き延びたこと。
など、70数年前のちょうど同じ高校生の頃に過ごした日々をお話してくださいました。
「戦争は二度としてはいけない」という中山さんの言葉が強く心に響きました。
その後、首里城公園へ。
バスガイドさんの案内で首里城のなかを見学し、クラスごとに正殿をバックに写真撮影をしました。
1日目は、首里城近くのホテルで宿泊。
2日目は、クラス別平和学習です。
クラスごとに糸数壕、斎場御嶽、ひめゆり平和祈念資料館、平和祈念公園を回りました。
糸数壕では、ヘルメットと懐中電灯を装着して専門のガイドさんに中を案内していただきました。
自然にできた洞窟で、日本軍の陣地や倉庫として使われていましたが、戦場が南下すると陸軍病院の分室となったところです。
このガマは、水が湧いているところがあったため、助かった人がいたそうです。
斎場御嶽は、首里城と同じように世界文化遺産に登録されている琉球王国最高の聖地です。
こちらも専門ガイドさんの案内で、見学しました。
今では、男性も見学できますが、そもそも男子禁制だった御嶽は、琉球国王も袂の合わせを女装に改めていたそうです。
ひめゆり平和祈念資料館では、バスガイドさんにひめゆりの塔まで案内していただき説明を受けました。
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その後、資料館のなかで生存者の証言を読むなど見学しました。
平和祈念公園は、先に資料館を見学し、その後バスガイドさんの案内で平和の礎を見学しました。
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4か所を見学し、本部町までバスで移動し、美ら海水族館に近いホテルに宿泊しました。
3日目は、ホテル前のエメラルド・ビーチの散策からスタート。
海開き前なのでまだ泳ぐことはできませんが、波打ち際で写真を撮ったり、貝をひろったりして散策しました。
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10時にホテルを出発し、本部港へ。フェリーに乗って伊江島での民家体験へ向かいます。
伊江港では、お世話になる民家さんが学校名の横断幕を持って待っていてくれました。
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入村式では、琉球舞踊で歓迎してくださいました。
生徒も壇上に上がり一緒に踊りました。
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ここから、翌日のお昼まで、生徒たちはそれぞれ民家さんにお世話になりました。
おじぃ、おばぁに伊江島観光に連れて行ってもらったり、沖縄料理を一緒に作って食べたり、貝殻アートなどをして楽しんだようです。
4日目のお昼、民家体験を終えて伊江港に集まってきました。
退村式でお世話になった民家さんとお別れ。
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フェリーに乗りこむ時間になっても、涙を流しながら別れを惜しむ生徒も。
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フェリーが出発すると、民家さんたちが一斉に「いってらっしゃーい」と大声で送り出してくださいました。
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「伊江島を第二の故郷にしてほしい」という思いで、「さようなら」ではなく「いってらっしゃい」なのだそうです。
先生たちもちょっとウルッとしてしまいました。
伊江島のみなさん、大変お世話になりました。
本部港についたら、生徒たちが楽しみにしていた美ら海水族館へ。
ジンベエザメの餌付けやイルカのショーの時間にも間に合い、お土産もたくさん買ってホテルへ戻ってきました。
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修学旅行も最終日。
バスの中で、ガイドさんから沖縄の基地問題のお話を聞きながら那覇市内へ。
国際通りで下車し、自由散策です。
昼御飯を食べたり、お土産を買ったりして過ごしました。
県庁前駅からゆいレールに乗って那覇空港へ。
怪我や病気の人も出ずに、全員無事に羽田空港に帰ってきました。
楽しく思い出に残る修学旅行となりました。